毎日、毎日、仕事に家庭に頑張って、頑張って・・・フル回転で動いていたのに、家族の何気ない一言で、やる気や気力がつきて、心がぽっきり折れてしまった。
精一杯仕事をしていたのに、上司の冗談半分のからかいに、全てがどうでもよくなってしまった。
こんな風にある日突然、「心がポッキリ折れてしまった」経験はありませんか?
今回は、どうして心は折れてしまうのか?そして心が折れるとはどういう状態なのか?折れてしまった心を元に戻す方法はないのか?
について語っていきます。
カラダの傷は目に見えて、痛みを伴います。しかし、心に少しずつ少しずつついてしまった傷は、一瞬であなたを殺しはしませんが蓄積されればされるほど、どんどんあなたを追い詰めていきます。折れた心をもとに戻すのは大変です。
だからこそ、自分の心は折れやすいのか自分は思いつめやすいのか、この記事で知ってください。
心が折れるとは?
「心が折れる」という言葉を辞書で調べてみると、
- こころの支えを失って、意欲がなくなった状態。
- 障害にぶつかって、くじけてしまったようす。
- 苦難や逆境などで、その人を支えていたよりどころが、あっという間に失われてしまったときの気持ちを表した言葉。
このような意味合いで用いられています。
具体的には
- 思い切って告白したのに、あっけなく振られた
- 必死で勉強してきたのに、目標に程遠い点数しか取れなかった
- 大切な家族を失った
もし今あなたが、心がポッキリと折れて、無気力になってしまっていたら、それは心の拠り所にしていた大切なものを失ってしまったからです。
大切なものは人によって違います。お金だったり、地位だったり、パートナーだったり、仕事だったり・・・。失ったものが大切であれば大切であるほど、心に与えるダメージは大きくなってしまうのです。
心が折れてしまう原因
それでは心が折れてしまう、具体的な原因を挙げていきましょう。この中で3つ心当たりがある場合は、少しだけ自分の心との付き合い方を考えていく必要がありかもしれません。
原因①:仕事上の失敗
通常のこころを保つことができないほど、深く落ち込んでしまう原因のひとつには、仕事中のミスや大きな失敗があります。
仕事の上でのトラブルは、自分だけがその結果を背負うものとは限りません。大きな失敗となれば、同僚や上司、あるいは会社全体に損害を及ぼしてしまうかもしれないからです。
そのことが引き金になって、大きなプロジェクトが中止にでもなれば、金額的にも個人では到底賄えないような損害が出るかもしれませんし、他にも仕事上の付き合いを断られる、または自分が会社を解雇されてしまうということもあり得ます。
こうなると自分の将来が危うくなる、たくさんの人に迷惑をかけるなどの、大きな問題に発展しかねません。これはやはり心をぽっきりと折ってしまう出来事になるはずです。
原因②:失恋、離婚
本気の恋に破れた。長くお付き合いをしていたのに、結婚することができなかった。結婚したが上手くいかず、離婚することになってしまった。
こういった恋愛に関する事柄で心が折れてしまい、なかなか立ち直ることができないという人もいます。
その恋愛に真剣であればあるほど、それを失った時の心の状態は悲惨になり、心に大きな穴があいたような喪失感と共に無気力になってしまうのです。
原因③:身近な人の死
親、子供、祖父や祖母などの親戚や友人、パートナーといった自分の大切な人が死んでしまうというのは、どんなことよりも辛く悲しいものです。
相手を大事に思う気持ちが強ければ強いほど、その悲しみは深くなり、別れの時には心が音をたてて、まさに崩れ落ちるような感覚さえ覚えるかもしれません。
そして死別の苦しみは、自分自身に深い後悔をもたらすことが多いのが特徴です。
本当はその愛する人の死に何の落ち度もないのに「自分のせいであの人は死んでしまった」「私がもっと○○していれば、あの人はもっと長生きできたのに」というような気持ちになってしまうのです。これは特に、人の心を根元から叩き壊すような、強い破壊力を持った思考です。
原因④:子供が巣立って行った
子どもが独り立ちした、結婚した、といった環境の変化も、心が折れてしまう原因となります。
これは「からの巣症候群」と呼ばれ、自分が大切に育てた子供たちが巣立っていった、その後に母親が経験する症状のひとつです。
まるでひな鳥が巣立ったあとに、一羽残された親鳥のように、家にポツンとひとりになった親御さんが、もうこれから毎日何をして過ごせばいいのか分からない、と感じて茫然となってしまった状態のことを指します。
この「からの巣シンドローム」になってしまった母親も、本当は一生懸命に育て上げた我が子が、一人前になり立派に独り立ちしていったことを誇らしく思ってはいるのです。
でも今までは自分のことには目もくれず、子供の幸せだけを考えて日々を暮らしてきたので、目の前からその子供たちがいなくなってしまった時、もう自分の手の中には何も残っていなかった、という喪失感が強く彼女の心を折ってしまうのでしょう。
つまり大切な人と離れて暮らすことからくる喪失感も、ひとの心を折ってしまう大きな原因になるのです。
原因⑤:進学、就職、面接などが上手くいかなかった
自分のその後の人生を大きく左右する出来事である、進学や就職などの場面は、誰でも非常に緊張するものです。そしてその緊張が喜びに変われば問題ないわけですが、時としてそれが大きな挫折になってしまった、ということもあるでしょう。
特に若い時代に経験するこのような挫折は、時としてそこから長い間、折れた心が元に戻らないほど、その人の人格そのものを歪めてしまう原因になることもあります。
自由な風潮が強くなってきた現代でも、やはり学歴が重要視される世界というものは存在します。
そしてそこにこだわりを持っていれば尚更、進みたいと願って長い間努力してきた学校に、入れないと分かった時のショックが、心を打ち砕いてしまうのも当然です。
他にも仕事やアルバイトなどの面接、資格試験の面談など、自分のこの先にとって大切な場面に失敗してしまうのも、心を折られる原因になります。
原因⑤:いじめ、暴力、ハラスメント
学校でのいじめ、職場でのいじめ。家庭内の暴力、犯罪。立場を利用した押さえつけ。これらもまた、人の心を手酷く折ってしまう原因になります。
このような暴力・ハラスメントというのは、それを受けた時すぐに、その人の心を破壊するだけでなく、その後長期間に渡って傷を残し、いわば心の形そのものを歪めてしまう恐ろしいパワーを持っています。
最近はこのハラスメントに注目が集まっていますが、それもそれらの嫌がらせが、人の心を折ってしまい、精神面や身体面での健康をも損ねる結果になっているからでしょう。
心が折れやすい人の特徴
こころが折れやすい人には、幾つかの共通した特徴があることが分かっています。あなたにも、このような傾向があるでしょうか?
ぜひご自分に当てはめて、以下の傾向があるかどうか自問してみてください。
特徴①:物事に対して、白黒・正誤を考えてしまう
何かにつけて物事をジャッジする。なんでもすぐに、正しいほうと間違っているほうに区別したがる。こういう傾向がある人は、ちょっとしたことで心が折れてしまいやすいものです。
世界には数限りない種類の色があります。それぞれ似ていても微妙に違う、その中で混ざり気のない色というのは、白と黒だけ。
自分の周りで起きる出来事にも、これと似ていて本来様々なカラーがあるものです。どんなに良いことのように見えることにでも、あまり良くない側面があり、また良いことに見えたとして、実は危険な一面をはらんでいることだってあるでしょう。
例えば、仕事でプレゼンに失敗してしまい、大きな仕事を逃してしまいました。それが原因で左遷させられることになったのですが、その左遷先で運命の人と出会い結婚した人がいたとします。
果たして、この人の『プレゼンに失敗した』という事実は、「幸運だったのか?」「不幸だったのか?」あなたはハッキリと答えられますか?
実際、世の中というのは、こういうグレーゾーンの事柄がほとんどで、全ての出来事に「いい面」「悪い面」が共存しています。それなのにジャッジ癖のある人というのは、この「色」のように、全てのことを白と黒に分けようしてしまいます。
だかこそ、白だと信じていたものが黒だったら許せないし、白がほんの少しグレーだったとしても白しか受け入れられず、その現実の心を痛め結果気持ちが折れてしまうのです。
特徴②:理想が高い
求める理想が高すぎて、そこに到達しないと満足できないタイプの人も、心が折れやすくなってしまいます。
何事も適度なところで手を打つことができれば、それほど悩まないで済むのです。しかしどうしてもそれに納得できないとなると、その完成は難しくなり、結局挫折して心が折れるということになりかねません。
- あの人は○○キロになったと言っていたから、私は□□キロまで痩せなくっちゃ。
- 身長が180センチ以上ある人とじゃないと、お付き合いできないわ。
- 今年は絶対に出世して、同期に自慢してやる。
こういう勝手な理想が、自分自身を追い詰めていくわけですが、いつも達成できなそうな非現実的な目標を持ってしまう人というのは、それが習慣になっているため『目標の設定がおかしい』という事に自分で気づくことすらできません。
ですからこういった、非現実的な理想を持ってしまうというクセというのも、その理想そのものが自分の首を絞め、結果的にがっかりして心を折られる、というパターンに陥りやすくなってしまうのです。
特徴③:常に自分のメリットを考えている
何か行動を起こそうと思う時、自分の不利益になるようにする、という人はいません。誰でも損をしたいとは思いませんし、出来れば活動する見返りに、自分にプラスになることをしたいと思うのは当たり前です。
それでもあまりにも「自分のメリット」を追求しすぎ、どれだけ自分への費用対効果が高いか、そればかりを追い求める傾向にある人というのは、こころが折れてしまいやすいものなのです。
- 私は誕生日に高価なプレゼントをしたのに、彼女はこんな安物しかくれない。がっかりだ。
- ドレスを奮発して結婚式に出席したのに、素敵な出会いなんてなかった。がっかりだ。
- あんなに必死で勉強したのに、こんな小さな会社にしか入れないのか。がっかりだ。
いかがでしょうか。こんな思考回路になったことはありますか?
本来、贈り物というのは自分自身の愛情の現れのはずですし、自分の装飾品や仕事の内容というのは、自分自身を高めたり深くしたりするためのもののはずです。
それなのに、自分のメリットばかりを追求する思考回路の持ち主だと、「それが自分にしてくれること」のちっぽけさに、メンタルがやられてしまうのです。
こう考えると、「どうも自分はすぐ心を折られるな」と思う場合には、物事の結果をあまりにも、メリット重視で見てしまっているのではないか、と思い返してみる必要がありそうです。
特徴④:人に頼ることができない
自分にある程度自信があり、己の信ずる道を行く、肩で風を切るような颯爽としたビジネスマン。こういう人はこころが折れないと思いますか?
いいえ、実は自分だけを頼りにしている人も、時に大きく折れ落ちてしまうものなのです。
それはいったい何故なのでしょうか。
理由はズバリ、「他の人を頼れないから」。
他の人の意見を参考にする、その柔軟性がないからこそ、そのこころは脆くなることがあるのです。
自分の考えや経験にだけこだわっていると、どんなに能力があって何でも知っているような人でも、やはりそれに限界が訪れてしまいます。
それなのに「人の意見を聞くなんて、負けを認めたようなものだ」と言ってプライドに固執していると、やがて大きな失敗をすることになり、そのプライドはズタズタ、心もぽっきりと折れてしまうというわけです。
特徴⑤:結論を極端に考えるクセがある
失恋、口論、ダイエットの停滞期など。
こんなショックな出来事があった時、物事の結論を極端に考える傾向がある人だと、尚更心が折れやすくなってしまいます。
極端な考えの例を挙げてみましょう。
- 恋人に振られた→もうあんなに素敵な人には、絶対に巡り合えない
- 親と喧嘩した→私の親は世界で一番嫌な親だ、私を本当に憎いと思っているんだ
- 体重が増えた→もうダイエットしても全然意味がない、やるだけ無駄だ
こうした「絶対」「一番」「全然」という極端な思考が、自分の心を折ってしまうのです。
このように、他の人からみればそれほど大きな問題ではなかったとしても、自分自身が極端に考えることで自分を追い込んでしまうこと。
そしてその結果、立ち直るのが非常に難しくなってしまうこと、というのがこのクセを持っている人の特徴と言えると思います。
特徴⑥:今まで挫折したことがない
こころが折れやすい人の中には、これまでの人生が上手くいっていて、あまり悲しみや苦しみを経験したことがない、という優等生タイプのひともいます。
成績が良く受験も順調、親に反発したいと思うこともなく、安定した仕事に就いたような人。そういう人というのは、自分のこころを叩かれたことがないので、自分がどの程度の衝撃に耐えられる人間なのかを、これまで知る機会がありませんでした。
ですから初めて本気で好きになった人に、思いっきり振られたりしてしまうと、そのダメージを正面からもろに受けてしまい、ぽっきりとこころが折れてしまうのです。
こういった人の場合は、この先の色々な場面で経験する失敗や落ち込みが、少しずつ心を強くしていくとは思いますが、それでもやはり耐性ができるまでというのは、気持ちが折れてしまいやすい自分を、この先も持て余してしまうかもしれません。
心が折れないようにする方法
ここまでで、こころが折れやすい原因と、こころが折れやすい人にはどんな特徴があるかが分かりましたか?
あなたは、こころが折れやすくなってしまうどんな特徴を持っていたでしょうか。
ではここから、あなたの特徴を踏まえながら、こころが折れにくくなるような方法をアドバイスいたします。ぜひ参考にしてみてください。
方法①: 誰でもこころが折れることがあるのだと知っておく
私は特別メンタルが弱いので、すぐに心が折れてしまう、特殊な人間なのだ。
私ほど気持ちが折れやすい人はいない。
私は世界一惨めな人間だ。
もし心が折れた!と思ったとしても、そんな風に思うのはもうやめましょう。
この世に生きているすべての人が、心が折れた経験を持っているものです。後世に語り継がれる偉人だって、心が折れてしまいうつ病になってしまったり、はたまた自殺してしまった人もいます。
考えてもみてください。ある程度の大人になるまでに、引っ越しして友達と別れたことも、恋人と別れたことも、資格試験に落ちたこともない、誰かに誤解されたこともない、そんな人がいると思いますか?
あなたが今感じている挫折感や喪失感は、世界一辛くて、前代未聞の苦しみだとしても、たぶんどこかにいる誰かも、今のあなたと似たような経験をし、そして同じような苦しみを味わいながらも、必死に自分の心を修復させていったのです。
苦しい時は、辛い時は、自分だけがその悲しみの中心に取り残されているような気分になってしまいますが、気が付いたらふと上を見上げて『この同じ空の下で、同じくらい辛い人がいるのかな・・・?」と思いを巡らせてみてください。
辛くて、苦しいのは、あなた一人ではありません。
方法②: 失敗は、して当たり前のこと
失敗は当たり前のことだ、誰だってするものだということをちゃんと知っておきましょう。
大切なのは、失敗した後、どう復活するかです。
誰もが経験する失敗やミスですが、そこから何を学び、今後それをどう生かすかのほうが、絶対に失敗しないしたくないと細い糸を渡るよりずっと現実的な頑張り方です。
このような「失敗に対する感じ方」は、常に意識するようにしていると、自分で矯正することができます。
・失敗したなぁ、でもこれは大したことじゃない
・間違えた!でも間違ってみて初めて、この大切さが身に染みて分かった。
・怒られた・・・でもこれでもう同じ間違いをしなくて済む、そう思うようにしよう
いかがでしょうか。ミスしたことで一瞬心が折れかかっても、すぐにそれを意識的に建て直せば、それほど大きなメンタルダメージを受けずに済むと思いませんか?
失敗は、して当たり前。これを忘れないでください。
方法③: 75点くらいでいいと思えるようにする
今までの人生を振り返ってみて、私にはどうもこころがボキッと折れる出来事が多いな、そんな風に思う場合には、それはもしかするとあなたが、「100点満点を求めすぎているから」かもしれません。
美容室でお金を掛けたのに、期待通りのスタイルにならなくてすごくがっかり。
あの子ともっと仲良くなれると期待したのに、そうでもなくてがっかり。
こんな時、あなたの期待がヘアカタログで見るような完璧なスタイルだったり、すぐにもデートできるような完璧なシチュエーションだったりしていると、それはなかなか叶えられないもの。
あなたの心がぽきりと折れる音が、今日も聞こえてくるようです。
こうならないためにもぜひ、何に対しても期待度は75点くらいにしておきましょう。
パーフェクトを望んでしまうとほとんどが期待外れになりますが、75点くらいでいいと思っていれば、大体の場合は満足できますし、期待以上の結果になることも多くなります。
こうして自分の心に、常に25点程度の振り幅を与えておくようにしておきましょう。
そうすれば、その部分は出来ても出来なくてもどっちでもいい、という気持ちの余裕が産まれて、その結果あなたのこころは折れにくくなるはずです。
方法④: 気持ちを柔らかく保つ
少し空気の抜けてきた、柔らかめの風船を思い浮かべてみてください。
指で押すと凹みますが離せば元通り、割れて粉々になることもなく、しぼんでしまうこともないその状態が、人のこころに一番適した「柔らかさ・レジリエンス」です。
このくらいの柔らかさであれば、この風船は形を変え、梱包材のように物と物とのすき間に入ることもできるでしょうし、多少の時間押さえつけておいたとしても、本来の丸いフォルムを忘れることはないでしょう。
このような柔軟性とフレキシブルなイメージを、あなたの心にもぜひ持つようにしてみてください。
パンパンに膨らませた風船では、ちょっとした衝撃ですぐ破裂してしまいます。それは心の状態も同じで、いつも気を張って頑張りすぎ、限界ギリギリまでやるのが普通になっていると、心はすぐにパンクしてしまうでしょう。
張り詰めすぎず、ちょっと柔らかめに。そんなこころのイメージを持つことで、折れにくいハートを維持していきましょう。
方法⑤: 自分をケアする方法を知っておく
日本人が一番多く感じているという腰の痛み。
この腰痛はほとんどの場合、背中や肩、首、お尻の筋肉の「緊張」からきているそうです。
要するに固まっていると痛くなる、ということ。
こんな時に不意に重いものを持ち上げたりすると・・・ギックリ腰!これは非常に強い痛みを伴いますし、長期間の安静が必要になってしまう厄介な症状です。
このギックリ腰とこころが折れることには、少なからず共通点があります。
なぜならこころが折れる時というのは、疲れやストレス、緊張や怒りなどで心が痛みを発するくらい、「固まって」いて、だから「折れる」のです。
ですからぜひ、日頃から腰や肩を揉むように、こころもケアしてあげましょう。
自分の気持ちが固まってしまうことがないように、常に気を配ってあげていれば、ぽっきりと折れて元に戻らない、という事態に陥るのを防ぐことができるはずです。
それにはあなたのこころに効く、効果的な方法を知っておく必要があります。
あなたは何をしている時が一番癒されると感じますか?
リラクゼーションの施設では、男女年齢問わず森や花など、自然の香りを嗅ぐこと、波の音を聞くことなど、自然からの刺激がこころに届くという人は多いようです。
他にもネイルサロンに行くとか、リフレクソロジーが好き、温泉が癒されるなど、自分の体のケアが心のケアにつながるという人もいるでしょう。
さあ、あなたの心をケアしてくれるのは、どんなリラックス方法でしょうか?
この際ちょっと楽しみながら、ご自分に合った心のお手入れ法を見つけてみませんか?
方法⑥:頼りになる人を持つ
気持ちを張り詰めやすい人というのは、ついつい無理して自分だけ頑張ってしまいます。そういう人ほど、これからはできるだけ人の意見に耳を傾けてみませんか?
何か決定する前には必ず2人には相談する、といった決まりを作っておく。そのくらいの心構えをしておいたほうが、気持ちを楽に保つことができます。
仕事のことなら、AさんとBさんに。
恋愛のことならOさんに報告する。
そんな風に自分が頼りにする人を、具体的に決めておくと、迷った時にも自分を追い詰めないことにもなりますし、人と話すこと自体があなたの緊張をほぐしてくれるはずです。
心が折れた時、立ち直るたった3つの方法<
方法①:時間を味方につける
折れた心を立て直すとき、一番の薬は時間です。
どんなに辛いことでも、どんなに理不尽なことでも、その出来事はいずれ過去になりそして時間は生きているだけ流れ続けていきます。
そして流れる時間はどんな過去の出来事に少しずつ、少しずつ変化及ぼしていきます。今は折れた心に呆然としているとしたら、無理に立ち直ろうとせず、時間がたつのを待ってみてください。
方法②:今の自分を受け入れる
人はどんなに辛いことでも、どんな現実でも、自分さえその現実を受け入れてしまえばどこまでも強くなることができます。
受験に失敗しちゃった、大切な人に振られた、仕事を失った。どれも人生を揺るがす大事件ですが、あなたがその現実を受け止めないことには、あなたの人生をこれ以上前に進めることはできません。
失敗したり、失ったり、助けられなかったり、そんな自分をすぐには許してあげられないかもしれませんが、急がずゆっくりでいいんです。
「いつか受け入れられる日が来るのかな」そんな風に考えて日々を過ごしてください。
方法③:もとに戻すことを諦める
折れてしまった心を元に戻すことを諦めてください。
ばらばらに砕けしまった心は、もう元には戻せません。あなたができることは、砕けた心のかけらを泣きながら拾い集めるのではなく、新しい器を作ることに成長することに使ってください。
「こんなことがあったから、こんな考え方になった。」「あの時の事があったから、こう考えられるようになった。」そんなあなたの方が、壊れる前のあなたよりずっと素敵です。
もとに戻すのではなく、自分を大きくするための道具として今回の経験を生かしてみてください。
心が折れてしまいそうな君へ
「こころ」とは、とかく繊細で、扱いづらいもの。
痛んだり、潰れたり、曲がったり、ぽっきりと折れてしまったり。
生きているうちには何度も何度も、こころが不穏な音を立てる瞬間を感じることでしょう。
それでもこころは、あなたがあなたでいるために、とても大切なものでもあります。
ですからできるだけいい言葉を取り入れ、美味しいものを食べて、優しい色を見て過ごしましょう。
そうすれば一度折れた心でも、またふっくらと柔らかく、豊かに膨らんであなたを満たしてくれるようになるはずです。
これからもあなたがあなたらしく、ヒビの入ったこころもそのまま、抱きしめていくことができますように。
月城
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