こんにちは!月城です!
今回は猫と妊婦・赤ちゃんとの生活について取り上げていきます。
現在月城家では3匹の猫と、1匹の犬とともに暮らしています。そんな月城家ですが、初めて娘を妊娠した時に思ったことは、こんなん動物がいるけど、大丈夫?という事でした。
猫がいる家庭で妊娠した時の注意点、赤ちゃんと猫がうまくやっていく方法、その他3匹の性格の違う猫の赤ちゃんが生まれた時の率直な様子と、現在の様子などを書いていきますので、ぜひ参考にしてください!
※だたしこちらは、私の実体験に基づく内容です、正確さにはきをつけていますが、すべて家庭に当てはまるわけではありません。その点はご了承ください。
妊娠すると、猫を手放せといわれる理由
「妊娠したら、赤ちゃんに影響があるから猫は手放しなさい」という発言を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
そもそもなぜ、こんなに犬ではなく猫に対してこのように言われるか、正しく知っておきましょう。
トキソプラズマ感染症とは
トキソプラズマとはとても小さな寄生虫の一種で、世界の全人口の三分の一が感染しているといわれる感染症の一つです。
感染症とはいっても、健康な成人が感染してもほとんど問題はなく、あっても軽い風邪のような症状が出るだけです。また一度感染すると体内で抗体ができるため、その後感染することはなくなります。
ただ妊娠中に未感染だった妊婦さんが感染してしまうと、胎児に先天的な障害が残ったり、乳幼児が感染すると重篤な症状を引き起こすこともあるため、昔から『猫は妊婦によくない』とされてきました。
トキソプラズマの感染経路を知る
トキソプラズマの主な感染経路は、経口感染つまり口からの直接的な感染になります。
そもそもトキソプラズマは猫に限って移るものではなく、生肉(特に豚)や土の中、ハエやゴキブリにも感染の原因が潜んでいることを知っておきましょう。
また猫の糞からいつもトキソプラズマが発生しているのではありません。猫の糞からトキソプラズマに感染する場合は以下の条件が満たされた場合です。
- 飼い猫が初めてトキソプラズマに感染した。また免疫力が落ちて再発症している
- 以上の状態で感染していおり、感染後約1週間~数週間の排便である
- 以上の排便で24時間放置され、トキソプラズマ感染できる状態のものを口に入れてしまう
つまり、どんな状態の猫でも24時間以内のトキソプラズマが感染力を持つ前に、使い捨ての手袋やマスクをした状態で、糞などを片付ければ問題はない事がわかります。
また糞を直截口に入れることは、大人は考えづらいので猫砂をビニール手袋などで武装した状態で処理したあと、すぐに石鹸などできれいに手を洗ってしまえばより安心といえます。
またこれでも心配な場合は、パートナーなどに糞の処理などは任せるなどするとより安心できるでしょう。
乳児でまだなんでも口に入れてしまう時期は、できるだけ居住空間を猫と赤ちゃんで部屋ごとに分けるか、それが難しい場合は、猫のトイレがある場所では目を離さないなどの工夫をしてみましょう。
トキソプラズマの検査をする
トキソプラズマが心配な場合はぜひ、トキソプラズマの検査をすることをおすすめします。現在は検査を進める病院が増えてはいますが、もし進められなかった場合でも、希望すれば妊婦検診時に受けられることが多いため、ぜひ検査をしてみてください。
もし妊娠中に陽性反応が出たとしても、それが「妊娠前の感染だったのか」、「妊娠してからの初感染だったのか」はもう一度別の検査をしなくてはいけません。
自分がどの状態でどんなことに気をつければいいのかが具体的にわかるため、自分の現状を知るという意味でもぜひ自身の状態がわかるまで検査を進めてみてください。
また妊活中の方や妊娠を予定している方でも、婦人科に行けば1000円前後で受けることができるため、ぜひ一度検査しておくことをおすすめします。
最初にトキソプラズマの抗体「IgM抗体」の有無を調べ、陰性だった場合はその後の感染に気を付け、陽性だった場合は次に「IgG抗体」を調べ、感染が妊娠前だったのか、妊娠後だったのかを突き止めていきます。
妊娠前の場合はその後の、妊娠生活を安心して過ごすことができますし、もし妊娠後の感染がわかってもすべての赤ちゃんに障害が残るわけではないため、その場合は担当医の指示に従ってください。
猫と妊婦が生活するための注意点まとめ
- 猫の糞は24時間以内に速やかに撤去する
- その時、ビニール手袋やマスクなどの対策をとる
- 念を入れて、ビニール手袋を使って取った後、必ず石鹸で手を洗う
上記に気を付け、猫からのトキソプラズマ感染症のリスクを減らしましょう。
赤ちゃんと猫アレルギー
猫アレルギーの主な原因は、猫の毛やフケ唾液や糞尿などです。それらの物質を体内に取り込むことで、くしゃみ・咳・目の充血や湿疹などが現れ、重篤な場合は呼吸困難や意識障害を起こすこともあります。
また両親がアレルギー体質の場合は、その体質を遺伝して持っている場合があるため早期に検査しておくことが理想です。
ただこちらは私の実体験ですが、私たち夫婦はお互いアレルギー体質のため娘のアレルギー検査を最初から希望していました。
しかし産婦人科・小児科ともにまだ1歳のうちは重篤な症状が出ていない場合は、アレルギー検査に対して非常に消極的でした。
現在娘にアレルギー症状は見られないため、娘は少しでも症状が出てから検査等い状態になっています。
アレルギーに対してはネットでも情報が散乱しているため、心配な場合は必ず信頼できるかかりつけの小児科医か妊娠中にお世話になる産婦人科などの専門機関の支持をあおいでください。
猫アレルギーに対しての対策
ここでは私が、色々調べて実行した赤ちゃんの猫アレルギー対策を紹介します。ぜひ、実行できるものは試してみて、赤ちゃんと猫の仲良し生活を実行しましょう。
猫が絶対入らない寝室を作る
こちらはやってよかったなと思っている対策です。
猫専用の部屋を作ることも可能ですが、部屋数の問題からそれが難しい場合は出来るだけ寝室を作り、その部屋には猫を入れないように工夫します。
赤ちゃんと猫の居住空間を分けることで、まだ乳児やなんでも口に入れてしまう時期のトラブルを防ぐことにもつながります。
あせもなど皮膚炎にならないようにする
こちらは皮膚科の先生に指導された対策です。
あせもなどになると、そこを掻き壊してしまいその部分からアレルゲンが侵入しやすくなります。
普段から保湿などをきっちり行い、あせもや皮膚炎を防ぐことで猫の毛やふけのアレルゲンの侵入を最小限にし猫アレルギーを防いでください。赤ちゃんに保湿をきっちり行うことは、アトピーなどの予防にもなるため、ぜひ3歳程度までは保湿を徹底しましょう。
こまめに掃除をする
これは特に乳幼児期やハイハイの時に気をつけたい対策です。
どうしても猫砂や毛などが落ちていると、まだ小さい赤ちゃんは誤って口に入れてしまいます。そこでこまめに掃除したり、コードレス式の掃除機を購入し気が付いたらすぐに掃除機をかけることを徹底しましょう。
口をなめさせたりしない
可愛いしぐさなため、やりがちですが絶対に避けましょう。
猫たちはグルーミングで清潔さを保っています。グルーミングの個所は当然肛門なども含まれてしまうため、衛生的ではありません。
猫をゲージに入れる訓練をする
完全室内飼いで自由に全ての部屋を出入りできる猫ちゃんは、慣れるのは難しいですができればやっておきたい対策です。
どうしても困った時は猫を一時的にハウスに入ってもらえる環境ならば、育児と猫も共同生活がしやすくなります。難しいと考えている場合も、ぜひチャレンジだけでもしてみてください。
どうしても無理なときは、里帰りなど回りの協力を得る
出産後どうしてもナーバスになる場合は、ぜひ周りの協力がえられないか考えてみましょう
出産後どうしても、猫のことがストレスになったり毛が気になったりする場合は、一時的に猫か自分たちが避難できるところを持っておくのも方法の一つです。
出産後に育児ストレスからペットを疎ましく感じるのはよくあることです。ぜひこの時に衝動的にならずに、一時避難できるところに逃げ込むか、猫を預かってもらい離れることで頭を冷やしてください。
猫と赤ちゃんが仲良くなるための工夫
無理に仲良くさせない
赤ちゃんが生まれた時に、早く慣れてほしいと思うあまり猫に赤ちゃんを無理やり近づけるのは逆効果です。
猫は新しい人や物が苦手なため、すぐに慣れることは難しいという性質を理解しておきましょう。
最初は遠目から観察し、その後赤ちゃんが自分たちに害を及ぼすものでないと判断した時、猫たちのガードは少しづつ下がってきます。猫の性格によってどの程度赤ちゃんと仲良くできるかは違ってきますが、少なくとも一番臆病なうちの猫でも1カ月もすると特に警戒しなくなりました。
無理に仲良くさせるのではなく、猫ペースで仲良くなる時期を見極めてください。
まずは妊娠中から新しい家族が来ることをにおわせる
猫は急激な環境の変化に弱い生き物です。そのため急に赤ちゃんが現れいつもの生活が一変してしまうと大きなストレスを抱えてしまいます。
そこで赤ちゃんを迎える前に、ベビーベットやハイローチェアをそろえるなど少しづつ赤ちゃんが来る準備を整え、その環境に慣れてもらいましょう。
性格の違う3匹の、娘への接し方
ここでは3匹の性格の違う猫それぞれが、どのように赤ちゃんに慣れていったかを簡単に紹介していきます。3匹が3匹とも性格が全く違うため、慣れるタイミングや初対面の時の対応も全く違いました。ぜひ自分の猫がどのタイプか想像しながら読んでみてください。
赤ちゃん初対面
(はじめまして)ばぶ~
こいつ誰だ!なんかうるさい!怖い!怖い!!
新参者ね・・。とりあえず様子見ね。
わあ!新入りだ~一緒に遊ぼ!遊ぼ!
ちょっと慣れてきたら
はいはいが出来るようになったよ!
とりあえず、危害を加える気はなさそうだな・・・。
しょうがないわね。なでるくらいならいいわよ。
楽しいけど、耳は痛いよ~。おなかならなでていいよー!
現在
あーそーぼ♪
まあ、うるさいけどたまには遊んでやるか・・。
ちょっと、そこじゃない!もっと強めになでてよね!
お兄ちゃんたちばっかりずるーい!僕と遊ぼ!
こんな感じで、現在はそれぞれの猫が自分のペースで娘と共同生活を送っています。
最初は仲良くできるか心配だとは思いますが、無理せずならしていけばそれぞれが自然に環境に慣れていくことができます。
最初は全く赤ちゃんに寄り付かなかった、長男も現在はご機嫌なとき娘に頭をぐりぐりして撫でてとアピールするほど仲良くなっています。
まとめ
妊娠を機に大切な猫との付き合い方の、励みになれば嬉しいです。
月城家は性格の違う猫3匹と、娘は仲良く暮らしていて、しっぽを引っ張っても、耳を引っ張っても一度もかんだり、引っかいたりはしていません。
そして猫たちが痛がることをした場合、何度もきちんと言い聞かせた所、今はきちんと理解し乱暴なことは一切しなくなりました。
きちんと環境を整えてあげれば、同居を不可能ではありません。場合によっては当然手放すことも視野に入れないといけない場合があるでしょうが、ぜひその前にできるだけたくさんの情報を集めて、熟考する機会をもうけてみてください。
この記事が猫をもち子供を作ることを悩んでいる方や、現在妊娠をしている方たちの少しでも役に立つことを願って。
※できるだけ、正確な情報を集めるように努力していますが、私個人の実体験などは全ての方に当てはまるわけではありません。アレルギーなどが重篤な場合は、医療機関などの指示を仰ぐようにしてください。
月城