頑張りたいのに、頑張れない。もう頑張れといわれるのが辛い。
そんな気持ちに襲われたことはありませんか?
今回はもう頑張れないと感じるあなたへ、どうして頑張れなくなってしまったのか?そして、頑張れないと感じた時の対処法綴っていきます。
頑張るってなんだろう?
『頑張る』とは、辛いことや嫌なことを努力して実行するということです。大好きなスイーツをお腹いっぱい食べた時、誰も「頑張ったね!」とは言ってくれません。
でも例えば大食い選手権で、黙々と巨大なウェディングケーキを食べていたら、それが例え『大好きなケーキをお腹いっぱい食べた』という同じ行為でも頑張ったと評されるでしょう。
つまり頑張るとは、自分や他人から見て『苦痛を乗り越えて努力すること』と言い換えることができます。でもそれは、とても精神的に消耗することなので、元気がでない時や辛い時に頑張り続けていると、人は頑張ることに疲れてしまいます。
頑張れない時の対処法
休息をとる
とにかく今は休みましょう。
これからどうしよう?とか、もう一度頑張るにはどうしたらいいだろう?とか、難しいことは脇に置いて、今はゆっくり寝て美味しいご飯を食べることだけを考えます。
休息は当たり前に取れているようで、頑張りすぎてしまう人は、ついつい疎かにしがちです。休日に家で休んでいる時、仕事のことを考えていませんか?試験勉強の休憩で過去問題を買いにいってはいませんか?
頑張り屋さんだからこそ、休みを疎かにしないでください。さてまずは、今週の休日、どんな休息をとるかまず考えてみましょう。
周りの声を遮断する
あなたを非難する周りの声を、全て遮断しましょう。
「どうして頑張れないの?」「頑張りが足りないんじゃないの?」そんな否定的な言葉から、「大丈夫!まだやれるよ!」「頑張って!」という応援の言葉まで、今は全ての言葉に耳を貸してはいけません。
あなたはとても素直で、真面目だから全ての言葉を背負いすぎてしまいます。
頑張りが足りないといわれたら、もっと頑張らなくちゃと思ってしまいます。頑張って!と応援されたら、期待に答えなくてはと無理をしてしまいます。
でも、どちらの人もあなたが壊れてしまった時、きっと手を貸してはくれないでしょう。
頑張れないと感じたなら、一度心をリセットするために、周りの声を遮断し、自分の状態をくまなくチェックしてください。体と心の本当の声に耳を傾けた時、あなたは本当はどうしたいか?どうすべきかが見えるはずです。
頑張らなくちゃと思っていたことを手放した未来を考える
頑張らなくちゃ、絶対にやり遂げなくちゃ。
そうやって視野が狭まっている時、人は他の物事の判断を誤りやすくなります。
だから「もし、頑張らなかったらどうなるか?」「頑張ることをやめたら、本当に人生が終わる程の悲劇が訪れるのか?」を考えてみましょう。
例えば、仕事に疲れて、会社を辞めたらどうなるでしょうか?
確かにお金がないと生きてはいけませんが、嫌な仕事を無理して頑張り続けるのではなく、転職や一時的に行政の保護を受けるといった、他の選択肢もないわけではありません。
受験勉強をやめてしまったら、確かに大学には合格しないかもしれませんが、そもそも絶対に大学に合格しないと、幸福な人生が送れないわけではありません。
頑張らなくちゃ、頑張らなくちゃ、頑張らなくちゃ、、、
そんな風に思い続けている時、あなたの思考回路は、とても、とても狭まっています。未来は一つではありません。もし失敗したからといって、そこで人生が終わってしまうわけでもありません。
今目を閉じて、考えてみましょう。あなたが想像する最悪はなんですか?そして、その最悪の事態は本当にあなたが無理し続けなければ回避できませんか?
狭まった視野をもう一度広げて、自分に問いかけてみてください。
誰かに話をただ聞いてもらう
頑張らなくちゃ、頑張らなくちゃ、・・・無意識にそう呟いてしまっている時は、誰か身近な人に話を聞いてもらいましょう。
話すときは「頑張らなくちゃ、と思っているのに、どうしてもやる気がおきない」「頑張れない自分が情けなくて、情けなくて、泣きたくなる」そんな素直な気持ちを吐露するように話しましょう。
素直な気持ちを口に出すことができれば、少しだけ心に降り積もり続けていた負の感情を、外へと出すことができます。
話を聞いてもらう相手は、恋人・パートナー・両親・友人、誰でも構いません。あなたのことを批判せず、優しく受け止めてくれそうな人を選んでください。
ただもし身近な人に弱音を吐くことや、本音を見せることが難しいと感じるなら、電話相談や電話占いなど『聴く事』を職業にしている人に話すのも一つの方法です。
狭まっている思考を開放する
あなたの頭の中は、「頑張るか?頑張らないか?」の2択になってはいませんか?
心が疲弊している時、人は物事を広く見通す目を失ってしまいます。
仕事を頑張るか?頑張らずになまけるか?
勉強を頑張るか?頑張らずにサボるか?
家事や育児を頑張るか?やらずに放棄するか?
全ての物事は、こんな風に書きあげると、2択になってないことがわかりますよね?
仕事は定時まではきっちりやって、夜はストレス発散に飲みに行く。勉強は予習・復習・宿題をしっかりやって、その他の時間は自由時間!家事はほどほどに、今は赤ちゃん最優先で!パパが帰ってきたらママは全力で寝る!こんな風に、どんなことでも柔軟に考えることができるはずなんです。
全ての物事はグレーであり、白か黒かにはっきり分けれるもののではありません。
だから今あなたが、もう頑張れないと涙を流しているなら、頑張るか頑張らないかではなく、あなたの歩ける『灰色の道』を探してみてください。
辛く苦しいことを、頑張り続けることは誰だってできません。みんなどこかで、自分らしく手を抜きつつ前へ進んでいるんです。
たくさんの経験に触れてみる
たくさんの経験談に触れてみましょう。
元気が出る本、死にたい気持ちが収まる本、信じられない体験をした人の本。
世の中には無料でも、有料でもたくさんの人の人生の欠片を手に取ることができます。
頑張れないと感じるあなたは、『辛かった気持ちから抜け出した人』の体験談を手にとっては見てはどうでしょうか?
もやもやした気持ちと、どう向き合ったのか?頑張れない自分を、どう許せたのか?その人の人生をなぞるような物語を読むと、自分も作者の体験を追体験して、その人が感じた『頑張ることを手放した瞬間』を共有することができます。
なぜ頑張ることをやめられないのか?
頑張ることをやめられないのは、怖いからです。
頑張れないと感じるのに、それでも走ることをやめられないのは、走ることをやめた後に自分を待ち受けている現実が想像できないのです。
頑張らないあなたは、そのままのあなたは、あなた自身が価値がないと決めつけているから、だから頑張るのを怖くてやめることができません。
今まで努力してきた人が、頑張ることを辞めるには大きな勇気が必要です。でも、今はその勇気がないとあなたは壊れてしまいます。
頑張ることを諦めるのは大変です。でも、もう頑張れないと心が叫んでいるなら、今その勇気を持つことを心に誓ってください。
頑張らなくても、そのままでもあなたに素敵なところはたくさんあります!
もし、そんなところがない!と言い切ってしまうなら、まずは頑張ることをやめた「頑張らないあなた」の素敵なところ探しから始めてください。
頑張れないと呟くあなたへ
もう頑張れないなら、頑張って、頑張るのをやめてください。
頑張りすぎてしまったから、心が疲れてしまったんです。
頑張れない自分を許してあげられないから、心がずっと辛いんです。
できない自分が許せないなら、今ここでダメな自分を許してあげてください。他の誰でもなくて、あなた自身が『できない自分』を受入れてあげないと、心が本当に休まる事はありません。
誰かに「頑張りが足りない」「そんなの頑張ったうちに入らない」と言われたら、心の中でアッカンベーをして、そんな人の言葉は右から左へ流しちゃいましょう!
頑張れば、全てが報われるのが現実ではありません。頑張ってハッピーエンドがついてくるのは、漫画やドラマの主人公だけです。
そして、頑張ったかどうかなんて抽象的な物差しは、人それぞれ違うから、あなたの本当の努力を正確に測ることは、誰にも絶対にできません。
疲れたら休みましょう。頑張れないなら、とりあえず頑張るのをやめましょう。当り前のことですけど、当り前のことだからこそ実行するのが難しいんです。
もう頑張らなくていい、十分頑張った!何度も何度もそう自分に言い聞かせてください。自分が納得するまで、何度も何度もです。
あなたはもう十分頑張りました、そして頑張りすぎたから今辛くなっているんです。もう頑張らなくていいんです。そのままで十分です。
また辛くなったらここに遊びにきてください。
頑張らないで、もう頑張ろうと思わないで。頑張らない事をまずは一緒にめざしてみましょう。
また辛くなったらここで待ってます。また頑張りたくなったら、何度でもこの記事を読んでいってください。この記事が『頑張りたいのに、頑張れない』と叫ぶあなたに届くことを願って。
月城
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