こんにちは!月城です!
今回はHSP関連書籍『敏感過ぎる自分に困っています』の詳しい感想とレビューを紹介していきます!
全編イラストや漫画がふんだんに使われているため、HSP入門書として非情にわかりやすく読みやすい本でした。
まだ自分がHSPかどうかわからないけど、繊細すぎたり敏感すぎることで生きづらさを感じているのらなば、ぜひ手に取ってほしい1冊です。
【内容追記・関連エントリー追加 2017/10/28】
『敏感過ぎる自分に困っています』の内容と感想
敏感ぎるあなたはHSPかもしれない
1章では、曇天企画セールスプロモーション部で働く『敏感すぎて困っている』山本シオリを主人公に、HSPとは何か?やその特徴が描かれています。例えば
- 様々な刺激に敏感
- 嫌だといえない、断れない
- 感じていることをうまく言い表せないなど
私はこの中でも、HSPの人は『周囲の人の気分や感情に左右される』という項目で、HSPの人は感情などを共鳴にする『音叉』のようなものが、普通の人より大きいため、他の人より周囲の人の気分に左右されやすい。といういう内容には、思わずうなずいてしまいました。
HSPの人がまず行わなくてはいけないのは、自分はHSPの可能性があるのか?そして、HSPとはどういったものなのか?の2点をしっかり知ることです。
漫画やイラストを使って読みやすくしているため、初心者にもわかりやすく、ざっくり読んだだけでもHSPについて知ることできました。
HSPってなんだろう
HSPとは性格ではなく気質。変えることはできないが・・・
「気質」と「性格」の違いとはなんでしょうか?気質とは刺激などに反応する生まれながらに持っている行動特性であり、性格は育ちながら作られていく考え方や行動のクセのことです。
引用:敏感すぎる自分に困っています p66より
HSPであることに嘆くのではなく、HSPであることに気づくことが、生きづらさから抜け出す1歩になります。
そこで本作の2章はHSPというものについて、脳の変化やなぜそうなってしまうのかを、科学的観点からわかりやすく説明しています。
また初めて聞く、HSPの対極する刺戟を求める気質『HSS』についても触れられていました。
一番衝撃を受けたHSP特徴
私自身HSPと知る前から、『人と仲良くなるのが苦手』でした。具体的には、仲良くなりそうになった時に急に焦燥感に駆られてしまい、私から相手と距離を取り始めるのです。
この特徴は小さいころからあり、周りに話しても『どうしてそんな風に怖がるのかわからない』『何をいっているのかわからない』と理解されたことがありませんでした。
しかしこの本ではこのように『誰かと仲良くなりそうな時、急に相手距離をとる』というのがHSPの特徴の一つだと知り、衝撃を受けました。
『仲良くなりたいけど、もし何かあって傷つくのが怖い・・・』無意識化に思っていたことを、文字にして読むことで自分の中でもやもやしていた闇が晴れていきました。
HSPとうまく付き合っていく方法
『自分の弱さを受け入れたときに、周りの見え方が変わってきますから』
引用:敏感すぎる自分に困っています p122
最後の章では担当医のこの言葉を実感するように、主人公のシオリは自分の未来を切り開いていきました。
弱さを認めることや、自分自身を受け入れることはなかなか簡単なことではありません。
それでも、他の誰でもない自分に自分を受けて止めてもらうのが、一番の特効薬なのです。
この他にも対応策として印象に残ったのが、「ありがとう」「ごめんなさい」「許してください」「愛しています」を自分に言うという項目でした。
ハワイの先住民族の呪術をアレンジしたものなのですが、試しに行ってみるともやもやしていた気分が晴れていきました。
他にも、自分に「そうだね」と言ってあげる方法など、読後すぐに試せる方法が多く記載されていました。
感想とまとめ
主人公の山本シオリが、敏感すぎる自分に悩み、HSPだと気づいていく。
そして、HSPのことを深く知り、対処していくという過程が読者と重なり、スムーズに世界に入っていくことのできる著書でした。
深くHSPを知ったり、多くの対処法の提案を求めている人には不向きではありますが、HSPかもしれないと悩んでいる人にとっては、かなりの良著といえるでしょう。
私が1冊を読み終えるまでおよそ2時間程度だったため、読むのが早い人だと通勤などの合間に読むことも可能ですよ!
意識するだけで生きやすさがぐんと変わるHSP。一人でも多くの方が自分のことを知るきっかけになれることを願って。
月城
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