何もかも全て投げ出して逃げたい。
学校からも、会社からも、家族からも、逃げ出してしまいたい。そんな風に考えたことはありますか?
逃げ出す自分を夢想して、逃げ出した後の清々しい気持ちを想像したことはありますか?
でもきっとあなたは、今どんなに逃げ出したい気持ちが強くても『決して逃げ出せない』という正反対の現実に苦しめられているのではないでしょうか?
この記事は、あなたの逃げたいという気持ちとの向き合い方を紹介していきます。
逃げたいのに逃げられない心理
こんな現実から逃げ出したい。こんな現状をすべて投げ出したい。
だけどどうしても逃げられないと感じるなら、あなた足には逃げられないと思わせる辛い現実とは違う枷がはまっています。
家族がいる人なら会社から逃げたいと思っても、養っている家族のことを考えたら簡単に『逃げ出す』ことはできません。
一生懸命入った高校から逃げたいと思っても、実際に逃げた後の自分の未来を想像すると、逃げ出すリスクよりも耐え忍ぶ判断をしてしまいます。
逃げたいのに逃げられないのは『家族』や『自分の明るい未来』など、辛い現実とは正反対の、自分にとって大切なものがあるからです。
逃げ出したいと心から思っているのに、それを実行できないのは地獄です。
だからまず、逃げられないと思っている枷は何かを見極めてください。
漠然としたイメージではなく、はっきりとした『足枷』の正体がつかめた時、初めて『逃げること』と『大切なもの』を天秤にかけることができます。
逃げたいのに逃げられないのは、終わりのない地獄です。
それでも大切なものを守るためなら、逃げられないのではなく、ぜひ『護っている』と考えてください。
思考とは不思議なもので、逃げられないを、護っているというプラスのイメージに変えるだけで、心は少しだけ上を向いてくれます。
辛い現実も『大切な家族を守るため』『明るい自分の未来を紡ぐため』。逃げ出したいけど逃げ出せないなら、まずは事実を別の視点で捉える目を養ってください。
逃げたい気持ちを和らげる方法
逃げたい、投げたい、そんな気持ちに取りつかれていると、その選択肢しか最善のものが見れません。
そんな時は、逃げたい気持ちを和らげる方法を試してみましょう。
逃げたい気持ちより、守りたいものの方が大きいなら、できるだけ自分を楽にしてあげることが大事です。
事実は変えられなくても、捉え方は変えることができます。まずは、自分の心にピンときたものから試してみましょう。
辛い現実は世界のほんの一部でしかないことを知る
休日に原っぱで大の字に寝っ転がってみてください。
青空や星空を眺めていると、自分という存在がとてもちっぽけで、とてもとても小さいものに感じる瞬間が訪れます。
あなたの辛い現実は、世界の中でほんの一部にしかすぎません。
会社でつらい、学校でつらい、家庭でつらい、
あなたにとっては、命や自分の未来をも脅かす危機的状況ですが、世界規模で自分の悩みを考えてみると、とても小さいものに思えてきませんか?
自分の悩みが、ふと『ああ、小さいなあ~・・・』と感じられたら、大成功!!なんだかまだ少しだけ頑張る気力が湧いてきますよ。
もしそんなの無理だ!!という方はさあ、次の方法を試してみましょう。
常識を疑ってみよう
逃げ出したいと考えるなら、柔軟な心と頭を持ってみましょう。
会社に行くのが辛いだけど、大切な家族を守りたいから我慢する。学校に行くのは辛いけど、義務教育だからしかたがない。
どれも一見当たり前で当然のことですが、辛くてしょうがないなら、まずあなたの頭の中を柔らかくしてください。
会社に行かなくても、お金は稼げます。例えば私のようにブロガーとして本格的に活動し始めるなんてどうですか?
学校に行かなくても、ぶっちゃけ不登校で保健室登校でも、とりあえず卒業はさせてもらえます。
辛い時、逃げたい時、つまらない常識はあなたの足かせになってしまいます。逃げたいと強く感じるならまず、常識を疑い破壊してみましょう。
全か無か1か0か思考になっていないか確認する
知らず知らずのうちに、1か0か、黒か白か、といった極端な思考になっていませんか?
このプレゼンが失敗したら、俺の人生は終わってしまう。
今度の受験に失敗したら、私の将来は真っ暗だ。
こんな風に考えすぎていると、会社や受験から逃げ出したくなって当然です。だってあなたの頭の中は、失敗するイメージと失敗した後の絶望ばかりが占めているんですから。
でももう一度よく考えてみましょう。
プレゼンに失敗したら、切腹を命じられそうですか?受験に失敗したら、もう死ぬしかありませんか?
視野を狭めてしまうことの方が、本当はあなたの将来の可能性の種を減らしていることに気づいてください。
全か無か思考は、きっとあなたの中に染みついています。もし今その思考に気づけたら、ぜひ逃げ出すよりもまず『認知の歪み』から脱出する方法を探ってみましょう。
楽しい事で頭をいっぱいにする
休日はどう過ごそうか?ボーナスが入ったら何に使おうか?
逃げ出したい気持ちが強くなったら、心がワクワクする楽しい事で頭の中をいっぱいにしてください。
最近楽しいことがないなぁと感じるなら、今までチャレンジしてない事に挑戦してみるのもいいですね!
例えばスカイダイビングとかはどうですか?料金は4万円ほどで、ふわっとした感覚や高いところから落ちるスリルは、なかなか他では味わえません。
逃げ出したいのに逃げ出せない時、同じことをずっと考え続けるのは心も体も疲弊してしまいます。逃げ出せないなら、そこで開き直ってそれ以外のことを全力・全開で楽しんでください!
お金の計算をする
人は何にでも『対価』を望む生き物です。
それなら自分の苦痛を対価について考え、逃げたい気持ちを落ち着かせてみましょう。
例えば自分がこの仕事を1日やったとして得られる金額は『1万円』。
さらに時給換算すると980円、だから今嫌いな上司のお説教を30分聞いているからだいたいこのお説教で稼げる金額は490円・・・。
苦痛の対価を明確にするだけで、逃げたいことに対して少し違った視点を持つことができます。
まあ、まずは騙されたと思って!!自分の逃げたい場所の、1時間の苦痛の対価を計算してみてください。
そしてもし自分の苦痛とその対価が見合わないと感じた時は、ぜひ逃げることに躊躇はしないでください。
誰かに弱音を吐いてみましょう
家族・友人・恩師。
誰でもいいので、自分が追い詰められている気持ちを外に吐き出してみましょう。
口に出すだけで気持ちは整理され、自分の本当の感情がわかることだってあるのです。身近に弱音を吐ける人がいないなら、無料の電話相談を利用するのも方法です。
逃げたい、辛い、もう嫌だ、、、誰だってそんな気持ちになることはあるんです。だからあなたが助けを求めるために、弱音を吐くことは恥ずかしい事でも、隠すことでもありません。
全てを投げ出すその前に、SOSをだしてください。
人生に意味は必要ない
あなたの生きている意味は何ですか?
家族のため、生きがいのため、夢のため、人それぞれこんな答えが返ってくるかもしれまんせんが、実は人生に意味など特になくても構いません。
人生に生きる意味を探そうとすればするほど、辛い現実に立ち向かう意味や、生きている意味という哲学的な迷路に迷い込んでしまいます。
人生に意味など本来必要はありません。
生きているだけど全ての生き物は『生きる』という役割を果たし、懸命に走っています。
だって生きるためには、ご飯をたべなきゃいけないし、寝ることも必要だし、寝る場所や食事を確保するならお金も必要だし・・・。ほら、よく考えてみるとそんな難しい事は考えなくても、充分自分は頑張っていますよね?
人生に大それた意味なんて必要ありません。そんなことは心の余裕が出てきたとき、ゆっくりと考えればいいんです。
どうしても逃げたい時に背中を押す言葉
どうしても逃げたい、そしてこれ以上ここにいると自分が壊れてしまう。そう思った時は全速力でそこから逃げ出してください。
ここではあなたが逃げるために、少しだけ背中を押す言葉を残します。
逃げてはいけないと思い込まないで
逃げずに立ち向かうことは、賞賛されることでも勇気でもありません。
確かに逆境を跳ね返すのは力になりますが、全ての場合においてこの理屈が当てはまるわけではないのです。
『逃げてはいけない』と思い込まないでください。
『逃げることは負けることだ』という、誰かの声に耳を傾けないでください。
逃げて、逃げて、逃げても、生き抜くことが大切です。がんじがらめになった時最後に自分を助けてくれるのは、自分だけです。
逃げるなという人に耳を貸さないで
辛い仕事から逃げるな。現実から逃げるな。
確かに怠けて逃げるのは、結局自分を追いつめかねません。ただ、労働時間が一日12時間休日は月に4日、残業代もろくに支払われない、もしあなたがそんな環境にいて同じ言葉を吐きかけられたらどうでしょう?
本当にそこから逃げることは、『辛い現実や仕事から逃げる』恥ずべき行為でしょうか?
逃げ出したいと思っている時、もう自分が壊れそうにな時、それでも『まだ頑張り続けろ』という人に耳を貸す必要は皆無です。
だってそんな無責任なことを言う人は、もしあなたが本当に頑張れなくなった時、手なんて貸してくれません。転んで立ち上がる時、手を差し伸べてもくれません。
自分の心に耳を傾けるのか、本当に辛い時に手を貸してくれない人の言葉に耳を傾けるのか、もう一度自分に問いかけなおして下さい。
頑張ることをやめてみよう
『頑張ることを、頑張ってやめましょう』
家族やお金のために、どうしてもその場から逃げることができないなら、いっそ頑張ることをやめてみてはどうでしょうか?
頑張らなくちゃ生きている意味がない、頑張らなくていられるほど面の皮は厚くない。そういう気持ちもわかります。
でも逃げたいのに逃げなくて、もう頑張れないのに頑張って、そんな心がギリギリの状態を続けるあなたに、この先一体何が残るでしょうか?
心は目には見えません。だからこそ、気づかぬうちにいつか限界は訪れます。今どうしてもその場から逃げられないなら、少しでも心が楽になる方法を考えてみてください。
ちょっと不真面目に、ちょっとだけサボって、時には手を抜くことも今のあなたには必要なんです。
どうにもならなかったら逃げていい
どうにもならないなら、全てを投げ出し逃げてください。
逃げて、逃げて、逃げて、その先に何があるのか不安だとしても今は、辛く押しつぶされる現実から遠ざかることが最優先です。
逃げた後のことは、逃げ切ってから考えればいいんです。仕事を辞めたとしても、バイトや派遣で働く。もしそれが難しいなら行政を頼る。
学校に行けないくなったとしても、通信制の学校に入る。働き始める。
逃げたとしても生きてさえいれば、人生には意外と色々なことがおこります。
奇跡なんて信じなくていいんです。
ただ生き延びていれば、今の状況とは違う何かは起こります。
どうにもならないなら、死を覚悟するくらいなら、全身全霊全力で今ある現実から逃げ出してください。
最期は頼れる誰かに判断してもらうのも手
もしどうしても自分から逃げ出せないと感じるなら、専門家の手をかりてみましょう。
心療内科・精神科・カウンセリングなんでも構いません。自分の状況を客観的に判断してくれる人に相談して、今の自分の状況から『逃げ出すこと・投げ出すこと』が本当に無責任か問うてみましょう。
そこで医師や専門医から『休んでください』『逃げていいんです』と言われたら、ぜひその言葉を自分でよくかみ砕き受け止めてみましょう。
本当に心を病んでしまうと、そこから抜け出し元の生活に戻るのは、とてもとても大変です。
誰の言葉を信じ、その後どうするかはあなたにかかっています。どうか自分自身を大切にしてください。
死に逃げ込みたくなるあなたへ
逃げたいと感じるなら逃げてください。でもできるなら『死』というものには逃げ込まないでください。
私は1度自殺未遂をしているので、本当はきっとあなたにとやかく言う権利はありません。
だけど、死んでしまったら、そこで時間を止めてしまったら、もうそれ以上事態が好転することはなくなってしまいます。
死にたくなるほど辛いなら、絶対にそこにいるべきではありません。逃げた先にあるのが暗闇だとしても、果てしないトンネルだとしても、雲の切れ目から星が、トンネルの崩れた天井から月が見えることが必ずあります。
死にたくなるほど辛いなら、逃げてください。死を選ぶくらいなら、逃げて、逃げて、逃げて、逃げて、落ち着いてから全て考え始めればいいんです。
まとめ
人生は逃げて、逃げて、逃げ続けても現実が追いかけてきます。
だけど逃げずに立ち向かい続け、ある日ぽっきり心が折れてしまったら、また再び立ち上がるまで、1年・5年はたまた10年と驚くような時間がかかってしまいます。
どうしょうもない事から積極的に逃げてください。変えられない現実、辛い現実から逃げたら、自分の戦えるフィールドを探してください。
自分の戦える場所で、戦いやすい方法で人生は向き合ったほうが生きやすく生きられます。
逃げられない、逃げるなんて許されない、そんな風に自分を追いつめないでください。時は流れ、人はほんの少しずつですが変わっていきます。時間が流れれば、状況だってほんの少しづつですが変化していきます。
この記事があなたの逃げたい気持ちに寄り添える記事になっていることを願って。
月城
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