夜の世界

【衝撃実話】キャバクラで最高の幸せを手に入れた女

【衝撃実話】キャバクラで最高の幸せを手に入れた女

こんにちわ、月城です。

 

前回次昔話をするなら、いいお話を書きたいっと言ったので、今回はいい昔話を語っていこうと思います。今回の主人公は月城本人です。このお話はハッピーエンドになるので、前回のお話がダメだった方でも、安心して読んでいただけますよ!

 

初めての夜の世界

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 私が初めて夜の世界に入ったのは21歳の時でした。初めての入店は本当に突発的で、今思い出しても「なぜその店にしたのか?」「なぜ夜の世界に入ろうと思ったのか?」は正直具体的には思い出せません。

 

大学入試で失敗し、その時通っていた塾の裏通りに、そのピンク街はありました。21歳と言っても、その頃精神的にだいぶおかしかっため、お化粧などもしておらず、本当にただ目的もなく、徘徊しているような状態でした。

 

そして、その時本当になんとなく目に止まった、外で客寄せをしているボーイに「私も働けますか?」と、突然聞いたのです。

 

そのボーイは、いきなりで驚いた顔をしていましたが、少し考えた後、「店長に聞いてみて、OKが出たら一体(いちたい)してみる?」と私に提案してきました。そして私はその時、「一体」の意味すら分からず、そのボーイについていったのです。

一体・・・一日体験入店の略語で、一日だけそのお店で働いてみて、店の雰囲気や、給料体系、客層などを見ること。

 

たまたま優良店だったからよかった様なものの、今思えばこれは結構なギャンブルだったなと思います。その後、店長からのOKも出て、一体が決まった私は、お化粧も全くしていなかったため、お店の古株の方に夜の濃い目の化粧を施してもらい、初めての夜の世界デビューを果たしたのです。

 

 

最初の驚き

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最初の驚きは、そこに務めている女の子たちを見たときでした。若くて私と同じ21歳、上は28歳までいて、「キャバクラとかにいる子は可愛いのだろうなあ」、と勝手に思っていましたが、その店の現実はそうではありませんでした。

 

 

その店があったのは、この街一番の繁華街ではなかったこともあり、本当に玉石混合のお店でした。綺麗な子も当然いましたが、中には身長が150センチほどで、体重が80キロをオーバーしているような子も在籍していたのです。

ちなみにその子は、ぽっちゃりがチャームポイントで、その店のナンバー入りもしていました。

 

私はその時、「へー夜の世界って、以外に敷居が低いんだなぁ」と思ってしまいました。そのぐらい、普通のどこにでもいる子が働いているお店だったのです。

 

 

面白い人々

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夜の世界にいる人は、中には結構ぶっ飛んでる方も多く、非常に面白いものでした。一度だけ殺人犯の接客をしたことがあるのですが、「出所してから仲間とすぐに飲みにきた。やっぱりシャバで飲む酒はうまい!」と大声で言っているのを聞いて、ちょっと「この人頭大丈夫なの?」と思った記憶があります。

 

また女の子のほうも、21歳で「子供三人目!今の彼氏避妊してくれないから、また出来ちゃいそう(てへぺろ☆彡)」などと公言している嬢などを見て、自分との価値観の違いに始終びっくりさせられていました。

夜のお店にはシングルマザーも多く働いているため、専門の託児所を完備しているところが多いです。この嬢も三人のお子さんをここに預けて出勤していました。

 

しかし、「普通」と呼ばれる世界で散々な目に遭っていた私には、明らかに普通とは一線を画している人々との交流は、ある意味安心できるものでもあったのです。

 

複雑な親子関係

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この頃まだ親には、夜中居酒屋でアルバイトをしていると言って誤魔化していました。しかし最初のお店は「即日現金払い」だったので、自分でも気づかぬうちに少しずつ、金遣いが荒くなっていってしまったのです。

 

そして怪しいと思った母に問い詰められると、私はそこから一切隠すことはせず、母親の前で「夜の仕事をしている」「辞めるつもりはない、もうすぐここからも出ていく」と告げたのです。

 

母はとても心配症な人でした。そのためうちには昔から、変わったルール存在しました。例えば「プールなど命の危険があるものは、友人と遊びに行ってはいけない」「友人の家に遊びに行くときは、心配だから外で何時間でも待っている」など交友関係に影響を及ぼすものも多くありました。

 

いまでこそ、和解していますが当時の私は、交友関係を狭め、縛った母を、病の元凶とみなし憎んですらいました。だから私はどうしても、母の『心配だから』という優しい依存から抜け出したかったのです。

 

親との決別

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この頃すでに精神科の医師から「母子の共依存」が回復の大きな障害になっている。と言われていました。しかし定職にもついておらず、またとても就業できる状態ではなかった私には、実家を出るという選択肢は、元々あり得ませんでした。

 

しかし夜の仕事を始めると、その状況は一変しました。この店では一日に多い時で五万ほど手渡しもあるため、一か月も真面目に出勤してたら、軽く100万ほど貯まってしまったのです。

 

そして私はこれを元手に私は、母やほかの家族とほぼ絶縁同然で家を飛び出し、約三年間夜の世界に身を投じることになったのです。

 

家を出ていく当日の、母の何か言いたげな姿を、きっと私は忘れる事は出来ないと思います。私が病気になり、一番献身的に尽くしてくれたのは母でした。父は昔からしたら見る影もない私に戸惑い、病気になってからあまり言葉を交わした記憶もありませんでした。

 

そんな母の視線を振り切り、私はこの家を出て行ったのです。

 

夜の世界

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生活のため、夜の仕事をバリバリやる様になった私ですが、慣れない生活に、日々少しずつ精神を消耗していました。また、二か月半在籍した店は、驚くほどあっけなく潰れてしまい、その頃は、街の一番大きな繁華街にある、中堅クラスのキャバクラで仕事をしていました。

ちょうどこの時、偶然ほぼ同時に入店してきて、知りあったのが雅ちゃんでした。

雅ちゃん・・ホストに3000万貢いでしまった、後のナンバーワンキャバ嬢です。詳しくはこちらの記事で! 

www.tukishiro01.com

 正直、夜の仕事をするまでに男性経験などはほとんどなく(両親がものすごくその辺が堅かったため)まともに話す機会も、余りありませんでした。しかし基本的にこの仕事は、お客さんと話すのがメインです。また雅ちゃんが人気嬢になったため、私は彼女のヘルプに回されることも多くなっていきました。

ヘルプ・・・人気嬢の指名が被ってしまったときに場繋をする嬢のこと。指名嬢が人気の場合50分ワンセットで席に15分しか指名している嬢が来てくれないこともあり、そんな時は生きた心地がしなくなります。

 

店的にも、人気嬢、盛り上げ嬢、しっとり嬢とバラエティーを求めていたため、私はここでいう「盛り上げ嬢」に分類されて、新規のお客様にバンバンつけられたり、盛り下がっている場に「一発かまして来い!!!」と言われ、無茶振りされたりしていました。

盛り上げ嬢・・・新規のお客様のトップバッターについたり、盛り下がる場にいれられ、笑いやパフォーマンスで場を盛り上げる嬢のこと

 

こういう無茶振りが来たときは、たいてい女の子も不愛想な感じで接客しているので、私はお仕置きとして、ある事をよくしていました。それはいきなり席について、お客さんに「失礼します!!」と断りを入れて「盛り下がっている嬢に熱いキッス」をするというものでした。こういったちょっとしたサプライズを入れると、結構場が盛り上がり話が弾むようになりました。

 

ただ不名誉にも私のあだ名が「キス魔」となってしまったことは、内緒です。

 

 

袖触れ合うも何かの縁

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そして夜の世界にも慣れ、男性という生き物に慣れてきたころ、私は無性に彼氏というものが欲しくなっていました。精神的にゆとりがなかった私は、誰でもいいから縋る相手が欲しかったのだと思います。

 

私は寂しさを紛らわすため本当に適当なノリで、幾人かの男性とお付き合いをしていました。一カ月交際して別れて、また誰かとすぐ付き合って、そうした刹那的な交際しか出来ていなかったのです。

 

そんな時にたまたまお店で知り合ったのが、後に夫になる彼でした。

 

彼は上司との付き合いで、キャバクラに来ていました。その時はほとんど酔いつぶれているような状態で、下ばかり向いていた印象が強く残っています。そしてそんな彼が気になり、なんとなく連絡先を交換したことで、私の運命が大きく変わっていったのです。

 

自暴自棄

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その頃彼氏を取っかえ引っかえしていた私でしたが、どの男性でも満たされるということはありませんでした。夜の商売から知り合ったせいで、外でデートがいきなりホテルの前なんてこともよくありました。

ちなみにそんな時は、ホテルの前で大事な部分を蹴り上げてあげましたよ!

 

そして、自分自身でもう「普通の恋愛」とかは出来ないのだろうな、と思い初めてもいたのです。周りの女の子もホストにはまっているか、色管理と言われるものにはまっているか、どちらにしろ恋愛面で満たされているような子は、少なかったように思います。

色管理・・・有力な嬢を他店に引き抜きされることを防ぐために、ボーイや店長と付き合うようにして嬢を他店へやらないように管理すること。

 

そんな時、なんとなく以前交換した、あまりこういう場にそぐわない、彼のことを私は思い出したのです。

 

そして、ああいう人とだったら、素敵な恋愛とかもできるのかもな・・・。とたった一回の電話のつもりで、もしその時出なければその連絡先は捨てるつもりで、深夜に彼の電話を鳴らしたのです。

 

恐らくこの時私のかけた電話に、彼が出ていなかったらこの先の未来はなかったと思います。

 

本当にたった一回の、偶然がつながった瞬間でした。

 

 

一本の電話から

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そして、深夜の電話にもかかわらず彼は優しく、快活に私と話し、私から強引に誘ったデートの提案にも、驚きながらも了承してくれたのです。

 

二人で会って 初めて分かったことですが、彼はあまりにも擦れていませんでした。夜の世界に入り彼に出会うまで約一年、人生観が大きく変わるくらい、私は男性という生き物に幻滅していました。

 

キャバクラで嘘を吐き、なんとかアフターに持ち込んでワンナイトラブを夢見る男。キャバ嬢の嘘を信じ献身的に尽くす愚かな男。妻子がいるにもかかわらず、君のことが一番だというバカな男。

 

キャバクラはそういった、ダメな男の見本市のような場でした。

 

それゆえ私はたった一年で「男」というものに、愛想が尽きてしまいました。

 

しかしそんな男に愛想が尽きた私が見ても、彼は「本当に今までどうやって生きてきてたんだろう?」と思うくらい真っ白でした。

 

擦れた自分や、同僚、汚い男たちの欲望を、間近で見ている生活の私には、本当に、本当に、彼のはにかむ顔や表情が、ただ純真に、純朴に見えたのです。そして私はこの一日の気まぐれなデートで、この人を騙すように付き合ったら、おそらく一生後悔するだろうな。と、強く思ったのです。

 

もしかしたら、一目惚れだったのかもしれません。

 

この後すぐ私たちは交際をはじめ、同棲、結婚と本当にとんとん拍子に進んでいきました。彼は純粋すぎて、色々世間知らずなとこともあったため、母性本能をくすぐられたのかもしれません。

 

そして私は、結婚を機に夜の世界を引退しました。短かったようで、本当に内容の濃い、一生忘れられない三年間が、幕を閉じたのです。

 

 

 ハッピーエンドのその先に

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今私は、とても幸せな毎日を送っています。やっぱり、今でも「普通」が一番難しいと思うのです。そしてまた夜の仕事一度経験してしまうと、恐らく人はそこで何かを、知らぬ間に捨てているのでは?と思っています。

例えば

自尊心や良心

金銭感覚

そして自分の感情

壊れてはいけないはずのものが、簡単に壊れるのが夜の世界です。そして壊れた事にさえ気づかず、通り過ぎてしまうのです。

 

私が当時働いていたお店の、ナンバー2、ナンバー3は、今だに夜の世界におり、現在彼女たちは30歳です。彼女たちが不幸とは思いません。しかしあの毎日擦り切れるような世界に今だ身を置いているのは、幸福にも見えないのです。あの世界は、光もとても眩しく美しいですが、闇は漆黒よりもさらに深いものでしたから。

 

そして彼女達も、恐らく自分の賞味期限が切れかかっているのを自覚しながら、働いているのでしょうから。

 

私はたまたま掴んだ、偶然の出会いで、人生が大きく変わりました。

 

そしてあの時のあの偶然を、一生大切にしていこうと心に決めています。

 

実は現在結構大きな手術をして、入院しているのですが、術後ずっと手を握って励ましてくれた夫を見て、本当にこの人に出会えてよかったと、改めて惚れ直しました。

 

最後は若干のろけも入りましたが、今私は自分の選んだ選択に、とても満足しています。ここまで読んで頂き、本当にありがとうございました。自分のことを書くのは、中々恥ずかしいものですね。次書く時は、もう少しうまく文章にできるといいなと思いました。

 

月城

 

 

 

 

ABOUT ME
月城
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アラサー主婦が専業主婦を卒業するため奮闘します。漫画・ドラマ・ヘルスヘアたまに昔話などを綴っていきます。