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死を予言!!怖いくらい当たった占い師の予言

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皆さんは占いって信じていますか?

私は運命という言葉が嫌いです。未来は自分で切り開くものだし、『運命』という言葉で全て片付けるには世の中は不条理なことが多すぎます。

ただ、そんな私でもたまたま占ってもらった占いで、衝撃的な体験をしました。

これは占いや予言などを全く信じていなかった私が、実際に体験した『死を予言した占い師』の体験談です。

 色々思われる方もいるかもしれませんが、これは実体験談です。

 

占い師の不思議な予言

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その占いをしたのは、本当にたまたまだった。

うつ状態だった私を心配して、母が連れ出してくれた百貨店の催事場で私たちはその占い師に出会った。年齢は30代ほどの落ち着いたショートカットの女性だった。

 

占いを受けたのは軽いノリだ。うつ病になり引きこもり生活をしていたため、久しぶりの外出にテンションが上がっていたのだと思う。

 

占いのやり方はよく知らないが、手相と生年月日を合わせたものだった。母の占い結果は覚えていない。

 

ただ次に私を占ったまだ熟練とは言えない女性の占い師は、私の生年月日などを聞き手相を見ると、少し険しい顔をしてからゆっくりとこう告げた。

 

『20歳の時大きな転機が訪れるでしょう。ただその転機はあなたにとって、とても良いものなので安心してください』

 

『ただし、それは一見すると大きな試練とも言えます。ただの苦難になるか、チャンスになるかは、あなた次第です』

 

この発言の瞬間まで面白半分で行った占いだったが、大きな転機がくるという言葉に心が大きく揺れたのを今でもよく覚えている。

 

この時19歳だった私は、うつ病で高校をギリギリで卒業し一浪した挙句、三流の大学に入るも、そこもたった半年で通えなくなった。

 

外出もできない、バイトすらできない、生きている意味がわからない。自分の将来なんて怖くて想像するのもおぞましいと感じている時だった。

 

ずっと、ずっと、こんな生活が続くのだろうと思っていた。

 

正直占いを信じていたわけじゃない。その占い師を高名な占い師とも思わなかった。

だけど母を占っている時の和やかな雰囲気が一変し、いきなり険しい表情になった彼女に何も感じなかったわけでもなかった。

 

だからとてもとても淡く儚い期待だったが、もしかしたら20歳になれば、何か現状が変わるきっかけが起こるかもしれないと思った。

 

そして20歳になる

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20歳になった時、正直占いのことなど私は覚えていなかった。それどころか、すでに現実と幻想の間さえ曖昧で、私はこの辺りの記憶がほとんどない。

 

ただ母は他に何もすがるものがなかったため、20歳という節目とあの占い師の言葉が、心にずっと残っていたらしい。『20歳は一つの節目だ、あの占い師が言うようにもしかしたら、何かこの状況から脱する何かが起こるかもしれない』と。

 

確かに、大きな転機は訪れた。ただしそれは一見しなくても最悪の事態だった。

 

20歳の時、私は飛び降り自殺を図ったのだ。

 

だが、飛び降りた高さ4階と中途半端だったため、体に重度の障害をのこしつつ私は生き残ることになった。

 

つまり占い師が予言した、20歳の時の大きな転機は『自殺』だったのだ。

 

『転機が訪れる』という予言は当たった。ただその時私を含む誰もが、それを『好機』ととらえることは出来なかった。

 

最悪が動き始める

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そこから月日は流れ、この大きな出来事をきっかけに、私の周りは一変し始める。

 

まず、病院が変わった。

 

転院先の医師に、親子関係の癒着を指摘され、夜の世界に身を投じてでも無理やり実家を離れた。

 

その夜の仕事先で、現在の縁が生まれた。

 

最悪なはずだった出来事が、少しづつ少しづつ私の運命を明るい方向へ導き始めた。

 

そして10年たった現在、あの占い師の言葉は的中したなと確信している。

私はあの状況から脱するためには、どうしてもあの試練をくぐりぬける必要があったのだと。そして試練は私に立ち直るチャンスをくれるきっかけになった。

 

本物の占い師がいるのかはわからない。あの時の占い師が本物なのかもわからない。ただあの時の予言だけは、運命めいたものを感じずにはいられないのだ。

 

まとめ

占い師の20歳の時に訪れる転機について、彼女はもう一つ私に助言を残していました。『その転機を、好機にかえるか逃すかは自分次第です。ただあなたの人生でこれほど大きな転機はしばらくは訪れないでしょう。そのことをぜひ忘れないでください』と。

 

私はこの後すぐに立ち直ったわけではありません。家を出た後は稼ぐ術がなく、一時的に夜の世界を渡りるくなど、この後も本当に色々ありました。

 

ただ、10年以上たった今でも、記憶があいまいなあの頃でも、母と私いずれもあの占い師のことをたまに話しています。

 

その後、夫と結婚したあと同じ催事場や占いの館のような場所を何度が訪れましたが、結局彼女に再び会えることはありませんでした。

長い人生もし再び彼女に会う事が出来たら、『ありがとう』と一言伝えたいとずっと思っています。

ただもう一度占ってもらうのだけは、やめておこうと思っています。

 

ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました!

 

月城

ABOUT ME
月城
月城
アラサー主婦が専業主婦を卒業するため奮闘します。漫画・ドラマ・ヘルスヘアたまに昔話などを綴っていきます。
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